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柴犬の味わい方について


「柴犬の味わい」といわれると不思議な感じがしますね。


柴犬を飼う人は言うまでもなく柴犬が好きで好きでたまらないから飼っているわけですが、いざ「柴犬の真の良さとは何か?」と聞かれると戸惑ってしまわれるのではないでしょうか?


「かわいい」「性格が好き」確かにその通りです。

しかし、果たしてそれだけでしょうか?



柴犬以外の日本犬も非常に素晴らしい犬たちですし、もちろん洋犬だって魅力的な子たちです。


以前に洋犬種のドッグショーに顔を出したことがあるのですが、その洗練された姿には感心してしまいました。


おそらくこれはどの犬種でも同じことで、本当に良いものというものはどこかにその良さが輝いているのでしょう。



その良さは認めざるを得ません。十分に認めます、しかしやっぱり柴犬なのです。

柴犬を専門で飼っている人であれば、この気持ちがわかるのではないでしょうか。


テレビや雑誌、SNSでいろんな犬をよく見ます。みんな手入れが行き届いていて非常に輝いて見えます。


どの子もかわいく、美しく、生命力にあふれています。

それに比べると人によっては、柴犬は一見地味で平凡に感じることもあるでしょう。



しかし素朴であるということは、別の言い方をすると自然な姿ということもできます。


自然な物というものは、他とはまた違った何とも言えない美しさを備えているものです。


例えて言ってみると、同じ水の芸術でも噴水の美しさと流れる小川の美しさが違うようなものでしょう。あるいは丁寧に刈り込まれた庭園の美しさと山々に登り行った時に見られる木々の美しさともいえるかもしれません。


この柴犬の自然さ・素朴さにおける味わいに対し、「渋い」という日本人的な表現があります。

最初に書いた「味わい」といい、日本人は味で例えるのが好きなのでしょうね。

「渋い」というのは派手な良さとは対照的な、深い良さのことを指す言葉です。


ぜひ柴犬の「渋い」ところを楽しんでみてはいかがでしょうか。



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