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ホールドスチール


■ホールドスチール&マズルコントロール


犬の躾として最も重要なものの中に、

ホールドスチールと、マズルコントロールがあります。


ホールドスチールを簡単に説明すると、犬を後ろから抱き抱え、落ち着かせる手法のことです。

マズルコントロールは、ホールドスチールをした状態で、犬の口元を持つ手法のことです。

どちらの方法も、よく言うことを聞くよう犬をしつけるのに有効です。

今回はホールドスチールについて、具体的な方法をご説明します。


・敷物は毎回、同じものを使用します


ホールドスチールやマズルコントロールを練習する際は、必ずいつも同じ敷物を使用してください。敷物はタオルなどで良いです。以前お伝えしましたが、タッチングというしつけでも同じ敷物の上で行ってください。

毎回、同じ敷物を敷くことによって、犬は、敷物を敷くとホールドスチールやタッチングが行われる、ということ学習するので、自然にホールドスチールや、マズルコントロールを行うことができるようになります。


・ホールドスチールの方法


まず、犬を敷物の上に座らせます。

飼い主は後ろ側から両膝をついて、自分の足の間にしっかり犬を挟んで静止させます。

この時、飼い主の片手は犬の胸元、もう片方は下顎あたりを持ってください。


もし犬が抵抗したり暴れたりするようであれば、この姿勢のままロックします。

ロックとは飼い主の胸側またはお腹側を犬の背中と密着させて犬が自由に動けないようにすることです。

ロックが上手く決まると、すぐに犬は抵抗しなくなります。


犬は後ろ側は見えませんので、あえて飼い主は犬の後ろ側から抱きかかえます。

これは犬にとっては非常に不安な姿勢です。後ろ側から抱き抱えられても、犬が安心して、じっとしていられるということは、それだけ人に対して信頼を感じ、服従を示しているということなります。これは、とても大事なことです。



最初は抵抗するかもしれませんが、根気強くワンちゃんを慣らしていきましょう。

中途半端は良くありません。犬からの抵抗によってやめてしまうと「暴れれば自分の思い通りになるんだ」とダメな方向へしつけてしまうことになります。

抵抗されても大丈夫なように、子犬の頃からしつけ始めることをお勧めしますが、ケガの恐れがある場合は無理をせず、他の人に助けを求めた方がよいかもしれません。

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