散歩に行く前に落ち着かせることが大事

■散歩に行く前に落ち着かせることが大事

散歩に行く際、首輪とリードを見せると、犬は興奮します。なぜ興奮するかというと、リードをつけて出かけることは犬にとって群れの移動であり、もともとそれは犬にとって狩りを意味することだからです。興奮状態になったまま、散歩に行くと、犬に引きずられ、飼い主はお供をしている状態になっていしまいます。

ですから、散歩の前には、犬を冷静にさせ、落ち着かせなくてはならないのです。きちんと服従行動をさせてから首輪を装着することが大事です。散歩に行きたければ先ずあなたが「服従行動を示しなさい、座りなさい、静止しなさい」ということを犬に伝えなければなりません。座るということは、犬にとって服従行動です。待っていないと首輪をかけてくれない、首輪をかけてもらえなければ出掛けられず、散歩には行けないと、犬は理解します。

そしてそうさせるには、飼い主が黙っている、ということが大事です。

黙っていることによって犬に考えさせます。どうしたら首輪をつけてくれるのかな？どうしたらリードを付けてくれるのかな？と犬に考えさせるのです。黙って、犬を静止させ、首輪とリードを差し出すことを繰り返すと、犬は、じっとしていれば首輪をつけてもらえ、散歩に連れて行ってもらえるということを、学ぶわけです。

選択肢を犬に与え、自分で考えさせるのです。散歩前の興奮した犬は、無視することが大事です。多くの飼い主さんは、興奮状態の犬に、静かに！静止して！座りなさい！と声をかけてしまいますが、それは、犬の興奮を煽ってしまいます。話しかえれば話しかえるほど、犬の興奮はどんどんエスカレートしてしまいます。

だから、犬の興奮を抑えるためには無言で無視をするんです。無視をし続けることによって、必ず犬の興奮は収まります。